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税理士試験免除に価値はあるか
税理士試験の科目免除を受けるには大学院の進学などのコストがかかります。このコストに見合った価値はあるのでしょうか。
Contents
税理士試験免除のための大学院進学のコスト
大学院による税理士試験免除を受けるためには金銭的・時間的なコストが発生します。このコストをどのように考えるのかによって免除の価値の有無は違います。
大学院進学によるコストは次の通りです。
- 学費(1免除あたり200万円が相場)
- 通学期間
- 論文作成時間と労力
- アンチ大学院の声
1.学費
学費の相場は入学金や授業料、教材費用、通学費用等を考えると1免除あたり200万円くらいは必要です。
2.通学期間
留年がなくても1免除あたり2年間は学生です。論文作成以外にも通常の授業(税理士試験とは無関係の学問)もあります。
3.論文作成時間と労力
税理士試験免除のためには要件を満たす論文を作成しなければいけません。一般的には大学院2年生から1年間かけて修士論文を作成するようです。
4.アンチ大学院の声
大学院による税理士試験免除について否定的な意見を持つ人がいるのは事実です。実務では試験組免除組で大差はありませんけどね。
税法科目免除は価値がある!
これらの事を考慮して価値があるかどうかですが、私は現状であれば、税法科目免除なら価値はあると思います。やはり法人税法や所得税法の免除は大きいです。税理士試験の本山ですからね。税理士試験受験生の多くが法人税法所得税法で躓きますし、これを2年200万円でパスできるのであれば安いのではないでしょうか。もちろん法人税法所得税法は実務で知らないと仕事にならないので税理士試験・大学院とは別に勉強する必要がありますよ。
簿記論、財務諸表論は普通に勉強すれば合格できると思いますので会計科目の免除は必要ないかな、というのが私の考えです。