受験専念をすべき人、受験専念をしても良い人


受験専念とは仕事等をせずに税理士試験だけに集中して過ごすことで、1年でも早く短期合格を目指す方法です。「受験専念を決断する前に考えておくこと」で書いているように受験専念には一定のリスクがあるので慎重に決断しなければいけません。

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税理士試験の受験専念をすべき人、受験専念をしても良い人

税理士試験の受験専念をすべき人

もしあなたの親が税理士事務所を経営しており、あなたが後継者の筆頭候補である場合、又は、後継者があなたしかいない場合は受験専念でも何でも手段は選ばずに税理士試験に合格しなければいけません。税理士事務所は税理士がいなければ維持することができず、もし所長税理士である親が亡くなった場合には、その税理士事務所は解散です。もし従業員がいる税理士事務所であればその従業員の行き先も不透明になってしまいます。

税理士事務所の後継者は仕事をしながら税理士試験を受験するのではなくて、一年でも早く税理士試験に合格できるようにするべきで、もちろん大学院による税理士試験免除を積極的に考えた方が良いと思います。

税理士試験の受験専念をしても良い人

受験専念を決断する前に考えておくこと」で書いているように受験専念には一定のリスクがあるので慎重に決断しなければいけませんが、次のような人は受験専念でも悪くはないと思います。

  • 税理士試験の受験経験が無い人は25歳迄
  • 3科目合格以上の人は30歳迄

別に受験専念に基準があるわけではありませんが、私は税理士試験の受験経験が無い人は25歳まで、3科目合格以上の人は30歳までであれば受験専念でも悪くはないと思います。

受験専念には一定のリスクがあるので万が一合格できなかった時のことを考えておかないといけません。税理士試験は難しい試験ですが、合格には一定のコツ・ポイントがあって、合格しやすい人とそうでない人がいます。合格のコツ・ポイントと書くと、それを押さえれば誰でも合格できるのでは?と思われますが、そうではなくて税理士試験の受験勉強に合う・合わない、というようなものがあって、短期間で合格できる人となかなか合格できない人がいます。

不思議ですが、某有名国立大学の卒業生でもなかなか合格できない人がいる半面、いわゆるFラン大学卒業生が短期合格することもあります。普通に考えると有名国立大学の人は基礎学力が高くて税理士試験に合格しやすいように思いますが、必ずしも大学の偏差値=短期合格ではないのです。

税理士試験の受験経験が無い人は適性の有無がわからないので25歳以上で受験専念をするのは少しリスクが高い気がしますし、受験専念をした結果、万が一適性がないとわかった場合に25歳以上だと就職が難しくなるので、私なら仕事をしながらゆっくりと税理士試験を勉強して適性の有無を判断します。

これに対して、3科目合格以上の人はある程度適性があると思われますので、30歳までであれば受験に専念すれば30歳前後で5科目合格できる可能性が高く、1年でも早く5科目合格を達成するために受験専念をするのも悪くはないと思います。

税理士試験に合格すれば一発逆転できる。

受験専念をすると仕事でのキャリアがストップ、又は、0になるので同年齢の人から遅れてしまいますが、それでも税理士試験に合格すればその遅れも一発逆転できます。税理士は世間では「先生」と呼ばれる資格で、税理士というだけで社会的な信用力が高まります。税理士業界にいるとよくわかると思いますが、税理士試験の科目合格者と税理士との差は歴然で、社会的な評価は全く違います。

税理士試験は合格率が1科目あたり10%前後と難しい試験なので、仕事を辞めて受験専念をするのは勇気がいりますが、合格可能性が見込めるのであれば、それだけのリスクとってでもチャレンジする価値がある資格です。

3科目合格以上の30歳未満の人は受験専念をするべき!とまでは言いませんが、チャレンジする価値はあると思います。


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