税理士試験のABCD判定と合格までの距離


税理士試験は毎年12月中旬に合格発表がありますが、不合格になった場合は受験科目ごとにABCDの判定が通知されます。

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税理士試験のABCDの判定基準

税理士試験に不合格になった場合はABCDの判定が通知されますが、その判定基準は次の通りです。

  • A判定:50-59点
  • B判定:40-49点
  • C判定:30-39点
  • D判定:30点未満

税理士試験の判定基準は一応このようになっていて、この判定を見る限りではA判定だと合格までもう少し!と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。

税理士試験は上位10%が合格する相対評価試験

他のページでも何回も書いていますが、税理士試験というのは上位10%が合格する相対評価試験です。そのため点数というのはあまり意味がなくて、試験問題が難しければ50点でも合格になりますし、反対に試験問題が易しければ60点でも不合格になります。

何が言いたいのかというと、税理士試験というのは上位10%以内に入れなければ後はその他諸々の扱いなのです。わかりやすく説明するのが難しいのですが、税理士試験は上位10%以内の人は合格、後は不合格者の中でABCDと順位付けしているだけなのです。つまり、税理士試験合格者は上位10%だけしかいませんが、極端な話として不合格者全員がA判定の可能性もあるのです。まぁ、不合格者全員がA判定というのはさすがに無いですが、恐らく結構な人がA判定を受けていると思います。

経験で感じた税理士試験のABCD判定の合格までの距離

私が経験で感じた税理士試験のABCD判定の合格までの距離は次の通りです。

  • A判定:努力次第で来年の試験で合格できる(何か問題を抱えている)。
  • B判定:このままだと来年の試験でも合格できない。
  • C判定:このままだと来年の試験では絶対に合格できない。
  • D判定:解答用紙に受験番号書いた?

税理士試験でA判定の人の問題点

税理士試験でA判定で不合格になった人は合格の可能性は秘めているものの、合格するにはまだ何かが足りていません。何が足りていないのかは受験生によって違うと思いますが、おそらく基礎項目の理解力だと思います。

  • 模擬試験等で正答率が高い問題を間違えていませんか?
  • 模擬試験等でケアレスミスをしていませんか?

A判定を取れる人の多くは基礎項目の理解が不十分なために正答率が高い問題を間違えたり、解答時間が足りなくなった等の理由で焦って解答した結果ケアレスミスを多発しています(私がそうでした)。それに模擬試験の解答を見るとわかると思いますが、正答率が40%以上の基礎項目のポイントを全て得点できた点数を見ると殆どの試験で合格ラインに入れます。つまり、合格ラインに入れないということは基礎項目の理解が不十分だったということなのです。基礎項目の勉強は地味で面白くないですが、A判定から合格までの距離を埋めるにはこれが一番効果があります。

税理士試験は真面目に勉強していればA判定になる。

A判定というと税理士試験の合格まであと少し!と思うかもしれませんが、私の経験上、A判定は真面目に勉強していれば取れる判定です。本当?と思うかもしれませんが、実際に税理士試験を受験したらわかると思います。周りに税理士試験を受験した人がいたら聞いてみたら「A判定だった。」という人は結構いるはずです。

B判定、C判定、D判定はどれも同じ

B判定以下はどれも同じです。「49点の人と0点の人が同じ!?」と思うかもしれませんが、同じようなものです。先にも書いたように税理士試験は真面目に勉強すればA判定は取れます。基礎項目の理解が不足していてもA判定を取れるのに、そのA判定未満ということは基礎項目を殆ど理解できていないということになります。基礎項目が理解できていないのに税理士試験は合格できません。

ここでも私の経験ですが、初めて税理士試験を受験しようと思ったのが4月で実際に勉強を始めたのが5月。そこから必死に3ヶ月間勉強したものの模擬試験等で一度も合格点を取れずに本試験へ。試験問題を見た瞬間に不合格を確信(何が問われているのかよくわからない状態)したものの、せっかく3ヶ月間必死に勉強したのでとりあえず解答用紙に書き込みました。

その結果は

B判定

そうです。このレベルでB判定なのです。つまり、私の経験からもわかるようにB判定C判定D判定はどれも合格には程遠いレベルなのです。このレベルから合格ラインに入るためには勉強法の抜本的な改革が必要になります。


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