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なかなか税理士試験に合格できない人は大学院進学を考えるべき
税理士試験免除のために大学院に進学する人について様々な意見がありますが、私は税理士試験で3科目以上の合格者で残り科目になかなか合格できない人や5年以上不合格続きの人は大学院進学を考えるべきだと思います。
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税理士試験は科目合格では全く意味がない!
税理士試験の科目合格には何の意味もありません。税理士法人や税理士事務所などで多少手当等が出るところがあるくらいで、それ以上の意味はありません。税理士試験は5科目合格などによって試験をパスすることで初めて価値があります。実務経験20年のベテランであっても4科目合格では単なる一従業員でしかなく、自己の責任において決算書を作成することができません。
よく税理士試験は5科目合格しないと価値がない!という人がいますが、5科目合格できないんだったら免除制度を活用してでも税理士試験に合格するべきです。科目合格どまりでいいという人なら試験合格に拘ってもいいですが、税理士試験受験生に科目合格希望の人はいないはずで、誰もが一年でも早く税理士になりたいはずです。だったら税理士になる方法にこだわるのはナンセンスです。税理士になれば試験合格も認定合格も関係ありません。4科目合格者と2科目合格の税理士試験の認定合格者だったら、社会的に評価されるのは後者の認定合格者です。試験合格にこだわるのは結構ですが、大切なのは試験合格よりも税理士になることだと思います。
税理士試験をパスしてからが税理士としてのスタートライン
なお、税理士になったからといってすぐに独立開業できるわけではありません。もし独立開業したとしても数年は食べていくのに精一杯という状況が続くでしょう。例えば50歳で独立開業したとしても一人前の税理士(従業員を雇えるレベル)として認められる顧問先を開拓したころには60歳…。まだ60歳で従業員を雇えるほどの顧問先が見つかれば大成功でしょう。不景気のため新規開業の会社は減っていますからね。
若い時の方がフットワークが良いということもあって、顧問先を開拓しやすい、という話をよく聞きますが、このようなことを考えると、税理士資格を取るのは早い方が良いに決まっています。一年でも早く税理士試験をパスしてスタートラインに立つべきです。科目合格の一従業員では、せっかく見つけた顧問先も勤め先の顧客になるだけで、自分の顧問先にはなりません。勤め先によっては税理士になったら譲ると言うところもあるそうですが、本当かどうかわかりませんよ。そもそも顧問先が新米税理士に付いていくかわかりませんしね。
将来、税理士になって独立開業したい!と考えているのであれば1年でも早く試験をパスするべきです。税理士試験に3科目以上合格していて残り科目で躓いているのであれば大学院進学を考えた方が良いと思います。税理士になってしまえば、試験合格も認定合格も関係ありません。税理士自身の知識と営業センスで顧問先の数が決まります。税理士という資格は税理士業を営むためのツールの1つに過ぎないのであって、それに拘るのは非合理的だと思います。これは私だけの考え方ではなくて、大手税理士法人の代表税理士もある書籍で同じような事を書いていました。税理士資格の取り方にこだわるのはナンセンスです。